夢の愛犬ライフ

ずっと飼いたかった犬との生活。~愛犬と飼い主の成長の日々~

破折しました・・・。

前回更新した記事のあと・・・。

 

8月4日

おやつとして鹿の骨を与えていた時バキンッという音がしました。見ると鹿の骨が割れて美味しそうな髄液が出ていたので、その時は骨が割れた音かなとあまり気にしていなかったんです。

 

しかし、8月6日の夜。仕事から帰ってくるとアルが何やらクチャクチャとしていているので口の中をチェックしてみると・・・

 

左上の第四臼歯が折れて、うっすらピンク色の歯髄がむき出しになっていました。

すぐにあの時の音の正体がこれだと思い、翌朝すぐにかかりつけの動物病院に連絡し見てもらいに行きました。

 

しかし、かかりつけの病院では高度な歯科治療ができないということで抜歯しかないと言われました。幸いにも近くに歯科専門の病院が合ったので紹介していただき、すぐに向かいました。

 

病院の先生からは、「歯を残せるかどうかは全身麻酔をして歯茎で隠れている部分にひび割れがないかを確認しないとわからない」と。

どちらにせよ早いうちに処置をしない菌が入って別の病気になるリスクもあるため、そこで1週間後に手術の予約をしました。

 

8月9日

「取り返しのつかないことをしてしまった」

「まだ4歳なのに・・・」

「犬のことを勉強してきたのに」

という後悔の日々を送り、1日でも早く歯の痛み・違和感から開放してあげたいと思っていました。

そして、せめて他の歯だけでもきれいに保ってあげようと、いつも使っている歯磨きシートで右側を拭くと、シートが赤茶色くなりました。

 

まさかと思って歯をよく見てみると、右上の第四臼歯にもヒビが入っていました。

1本だけでも辛いのに、まさか両方やってしまっているなんて。

 

14日の手術までとてもじゃないけど待っていられない!!と急遽別の病院を探し朝一で電話をしました。幸いにも院長先生が直接対応してくださったので、話が早く明後日(11日)の手術枠を抑えていただけることになりました。

 

状況確認のために手術前日(10日)に一度診察に行きました。

手術内容や費用などは前の病院とほぼ変わらず、何より早く楽にしてあげたかったので、そこで手術をお願いすることにしました。

 

8月11日 手術当日

いつもの朝ごはんの時間になっても、ご飯をくれないとふてくされるアルに心のなかで謝りながら、12時ごろ病院に預けに行きました。

 

夕方になると無事手術が終わり、麻酔からも覚めたのでお迎えに来て下さいという電話が。

歯は残せたのか、抜歯になってしまったのか結果がわからない中迎に行くとー。

 

元気いっぱいのアルが、しっぽブンブンで駆け寄ってきてくれました(泣)

先生に処置の内容を詳しく聞くと、両方の歯とも抜歯することなく治療してくださり、ほっと一安心。

 

手術の翌日まではふやかしたドライフードをあげるようにと言われて、帰ってきました。

 

 

ペット用品と獣医療

ペットの飼育頭数の増加にはブレーキがかかり始める中、ペット産業が変わらず増え続けている背景には、1頭あたりにかける費用が増えたことが大きく影響しています。

 

飼い主は、愛犬たちの健康や幸せを想い我が子のように、良い商品を選ぶようになりました。

そのうちの一つとして鹿の骨というのは挙げられるのではないでしょうか。

鹿の骨は犬の「噛みたい・壊したい・食べたい」という欲求を満たすのにピッタリだと思います。しかし、犬の歯はハサミと同じ役割しか持っていません。肉を引き裂き飲み込める大きさに噛みちぎる。それが犬の、肉食動物の歯の作りです。

 

骨をハサミで切れるはずがありません。知識がある人ならば少し考えれば容易に想像ができることでも、当たり前に売られている光景を見ている人々はその矛盾に気が付きにくいと思います。

 

そして、「犬に硬いものを与えてはいけません!」と強い口調で言う獣医師たちも、破折の事故が多いことをメーカーに注意喚起することはありません。

だって、そういう患者さんがいるから仕事があるわけですし・・・。

 

飼い主である私達が見ている当たり前の光景にも疑問をもって、もっと知識を付ける必要があるなと今回の出来事で感じました。