悲しい結末の犬種ブーム
先日Yahooニュースでこんな記事を見ました。
犬種ブームの裏側
子どもの数よりもペットの頭数の方が多い現代。近年は犬猫の殺処分についても社会問題として、様々なメディアで取り上げられることが多くなり、犬猫を飼っていない人にも少しずつ「保護犬・保護猫」という言葉が知られるようになっていました。
そんな中、犬種ブームというのは昔から変わらずあり、まるで服の流行のようでもあります。流行が「悪」とは思いませんが、流行中の犬種はいつだって保護団体などの里親募集のページにたくさん掲載されているのが現状です。
たとえ同じ犬種であっても犬によって性格は違います。暮らす環境、しつけなどの育て方が違えばなおさら差が出てくるでしょう。
「〇〇さん家のわんちゃんとてもお利口なのよ。うちも飼うなら同じ犬種にしましょ!」なんて考えはしないでほしいです。きちんと、自分のライフスタイルや犬種の気質などもちゃんと理解した上で家族になっていたら、「思っていたのと違った」「もう飼えない」という結果にはならないと思います。
また、ブームになれば利益だけを求めた繁殖業者が無理に交配、出産させてペットショップのショーケースの中に並びます。酷い場合だと近親交配によって生まれながらにして体が弱い子もいます。本来生まれるはずのない、毛色や目の色など。
ですが、一般の人はそこまで知らないです。「珍しい毛色なんですよ」なんて言われたら、「ぜひうちの子にしたい」と思う人も少なくないでしょう。
そうして、飼い始めてから病気が見つかって高額の医療費がかかってしまうこともあるそうです。
「珍しい」「世界で1匹」を希望するなら、みんな雑種でいいじゃない。見た目も似ているようで全然違うし、性格もいろいろですよ!
大人って勝手
子どもの頃「いのちは平等」「いのちは大切」なんて言いながら、身勝手な都合で捨てる人がいる。それって、みんな大人たち。
子どもにいのちの教育をする側の人たちが、弱いいのちを簡単に見捨てる世の中。
そんな嘘ばっかりの大人に育てられた子どもたちは、これから先どんな大人になっていくのかな・・・。
かっこいい人に
理不尽な人がいる中で、1匹でも多くのいのちを助けたいと頑張ってる人たちがたくさんいます。それでも、一人が助けられるいのちには限界があって無理をすれば、それこそ多頭崩壊になりかねません。
私が今うちの子としてみてあげられるのは1匹だけど、シェルターで新しい家族が見つかるまでのお世話をしたり、トレーニングの知識を活かして、しつけで困っている人やこれから犬を迎えようと思っている人を手助けすることはできます。
家の環境や経済力、体力など無理して助けたって、幸せにはしてあげられないから。一人ができることを少しずつするだけで、この負の連鎖も少しずつ変わっていくはず!